私たちが大切に考えているもの -光ディスクに情報を記録する上で大事なこと-

ここ数年間の私たちの想い

私たちが長い間、CDやDVDなどの光ディスクビジネスに携わる中で、特にここ数年、感じていることがありました。 それは、“光ディスクの品質”です。 光ディスクビジネスに携わるものとして「バルクで購入しても、半分は書けない!」とか「せっかく記録したものが、時間が経つと読めない!」というネガティブな意見に胸を痛めていました。 その原因はいろいろあると思われます。 低価格競争の結果、品質がおろそかにされたり、かつて記録するドライブとの互換性には各社が一生懸命に配慮してきたにも関わらず、 「ディスクへの記録の最適化」が果たせにくくなってきたとか・・・
特に、この点については、情報を記録される側のDVD-Rなどの「ディスク」と記録する側の「ドライブ」の関係によるものでした。 その関係をアナログに置き換えると、書かれる側である「紙」と書く側の鉛筆やクレヨン、マジックなどの「筆記用具」との関係と似ていると思います。 当然、そこにも相性というものがあって、例えば「和紙(半紙)」に「ボールペン」で文字を書くとうまく書けません。 この場合、最適な相性は、やはり「和紙」と「筆」です。 しかし、これは「和紙」に問題があるわけではなく、かといって「ボールペン」に問題があるというわけでもありません。 つまり、どちらかが機能的に悪いわけでもなく、単に相性が悪いわけで、どちらにも責任があるわけではありません。 このような現象が「ディスク」と「ドライブ」の関係にも存在してきだし、一部の品質の悪いものを別にすると、このような「相性の悪さ」がトラブルを起こしている原因のひとつであると考えられようになってきました。 ですから、それぞれの品質を見直し、私たちが胸を痛めていたことへの解決をどう図るかが、この数年の私たちの課題でもありました。

商品開発の原点

私たちの課題に一筋の光が差してきたのが2008年。 今まで品質基準がなかった光ディスクに<寿命推定>という国際標準規格ISO/IEC 10995が制定され、全世界統一のディスクの品質基準ができました。 このことで、一定の品質が保たれるDVD-Rが完成したのです。 これにより、ディスク側の品質は保たれたわけで、後は、「相性の悪さ」を解決すれば「光ディスクによるデジタルアーカイブ」の精度が上がると考えました。 その発想が、長寿命DVD-R “10995シリーズ” の商品開発の原点となりました。

基本コンセプト(私たちが大切に考えているもの)

私たちが考える “10995シリーズ” の基本コンセプトは次の通りです。

“長寿命DVD-R10995シリーズ”の商品コンセプト

長寿命のDVD-Rに、その長寿命DVD-Rのためだけに「記録の最適化」を図ったドライブを用意し、あたかも「和紙と筆」「画用紙とクレヨン」「原稿用紙と万年筆」などの関係のような最適な相性を実現することで、“安心・安全の長期保存”を可能にしました。 これは10995シリーズの長寿命DVD-Rだけで、あるいは、シリーズ専用ドライブだけで実現するものではありません。 この組み合わせが重要で、それこそがまさに「私たちが大切に考えているもの」でした。 つまり、記録するステップではこの組み合わせでの記録以上のものはありません。 しかも、光ディスクという取り扱い易さを残し、デジタルアーカイブとしても高価格にならず実現できたのです。 また、そのような組み合わせでの記録だからこそ、私たちの商品に対する自信もあって無料の「トラブル診断サービス」や「情報消失保証サービス」の導入も決断しました。 “10995シリーズ” をご利用いただくことで、確実に今まで私たちが胸を痛めていた課題が解決する、と確信できました。

保存環境も重要なポイント

次に大切なのが、その後の「適切な保存」です。 「最適な記録」は、私たちが可能にしましたが、「保存」はご利用する皆様の手助けが必要です。 保存環境の各種条件の厳守や丁寧な取り扱いなど、皆様の少しの手助けで、確実な「長期保存」が可能となります。 さらに、私たちがご用意する保存環境の整った倉庫や保存・管理のための各種サービスをご利用頂くことで、さらに保存精度がアップします。

以上のように、ここ数年の課題を解決するための努力の結集がこの “10995シリーズ” です。 確かに、その容量は、最近のクラウド化するデータセンターやサーバーにはかないません。 しかし、10995シリーズはネット外での保存のために、ネット化されているが故の“情報漏洩”や“情報流失”は、確実に防げます。 もちろん、私たちは、クラウド化されたネット社会は否定するどころか肯定していますが、情報の保存や保管においては、サーバーがいいとかディスクがいいとかは一元的には語れないと思っております。 その「保存する情報」の特性や活用度合いなどで保存先を選択すべき、と考えております。 ですから、私たちが提案する “10995シリーズ” には、その利用すべきポジションやニーズが確実に存在すると考えています。
この長期保存のために開発された長寿命DVD-R “10995シリーズ” 。
ぜひ、皆様の情報の保存先として、ご利用をお願いします!

ビフレステック株式会社