10995シリーズとは About 10995 Series

アーカイブへの対応 Solution

長寿命DVD-R “10995シリーズ” は、2005年のe-文章法施行以降、法的文書や原本などの保存や保管が〈紙〉から〈デジタル〉へと移行しつつある中で、デジタルアーカイブ(デジタルデータの長期保存・保管)に求められている長期保存性や管理性、安全性などのニーズへのDVD-Rによる対応です。国際規格・ISO/IEC 10995により〈寿命30年以上〉と認められた「長寿命DVD-R」を中核として、長寿命DVD-Rに対して記録性能を最適にチューニングしたDVDドライブをご提供することで、より確かなデジタルアーカイブを目指すものです。そしてさらに、長寿命で安全で簡便、そして低コストといった長寿命DVD-Rによるデジタルアーカイブをサポートする各種サービスや機能を備えた、〈長期保存や大量保存のためのソリューション〉でもあります。

10995シリーズの特長

シリーズの中核商品である長寿命DVD-Rの中でも、特に「マスター保存用長寿命DVD-R」は、これまでのDVDなどの光ディスクにおいて、〈品質〉についての具体的な基準がないことから起こっていたデータ消失などの不安を、〈長寿命品質〉と〈トラブル診断〉とで解消させた、これまでにない全く新しい商品です。
その特長は、大きく次の3つ。
①国際規格に基づいた「寿命推定試験法」で30年以上の寿命が認められたこと。
②長期保存や保管を考慮した業界別パッケージにより管理性・検索性の向上を図ったこと。
③光ディスクでは業界初となる、無料の「トラブル診断サービス」を実現したこと。
このような特長を持つ長寿命DVD-Rは、もちろんDVD-R単体でもご利用いただけますが、確実な長期保存のためには、〈確かな品質の長寿命DVD-Rの使用〉〈記録の最適化をはかった専用ドライブでの記録〉〈適切な保管〉という3要素を組み合わせることが重要で、そしてこれらはシリーズにおける〈ソリューション〉の基本コンセプトでもあります。そのため10995シリーズでは、この基本コンセプトに沿った「10995シリーズ専用DVDドライブ」などの周辺機器や、「保管・管理サービス」などのデジタルアーカイブをサポートする各種サービスを、本シリーズ商品としてご用意しております。

30年以上の寿命 業界別のパッケージ 安心のトラブル診断

クラウド社会だからこそ、長寿命DVD-Rを!

クラウド化する現代において、2010年は様々なネット社会の〈影〉の部分が表面化してきた年でした。ネットが故の〈情報漏えい〉や〈情報流失〉。まさに、ネットワークで結びついているために起きた〈事故や犯罪〉といっても過言ではないでしょう。このようなことからも分かるように、機密情報などの重要なデータ保存は〈安全な保存・保管場所〉が必要です。そしてそのような安全な保存・保管場所として挙げられるのが、DVDやSDカード、USBメモリなどのパッケージメディアです。それは、ネット社会においての〈安全な保存〉は、ネットワークから遮断されたパッケージメディアだからこそ主張できる利点だからです。
そしてさらに、エコ社会化も進行している現代においては、データを使用しない時は電力が不要であり、紙の保存などと比較するとトナー代や紙代が軽減される点など、〈安全+エコ〉という部分でも、まさしくデータの保存・保管場所として適しています。そしてこのようなパッケージメディアの中で、長期保存性を実現したこの10995シリーズの長寿命DVD-Rは、クラウド社会やエコ社会だからこそ最適の〈長期保存のできる、安全な保存・保管場所〉といえるのではないでしょうか。

長寿命DVD-Rとは Archival Grade

2008年に制定された国際規格・ISO/IEC 10995。 このISO/IEC 10995が制定されたことで、本規格に基づいた「寿命推定試験法」に合格した製品は、30年以上の長寿命と認められるようになりましたが、 この規格が誕生した背景には、それまでのDVDなどの光ディスクには、具体的な品質基準がなかったことに加え、低価格競争により品質の悪い製品が市場に出回り、 〈記録できない!〉〈読めない!〉といった現象が多発したという事情がありました。 そしてその課題を解決するために、業界団体が中心になって品質基準の設定に努めた結果、この国際規格・ISO/IEC 10995が誕生した訳です。 ですから、この品質基準に則って商品化された10995シリーズの長寿命DVD-Rは、長期保存に適した優れた品質のDVD-Rだといえます。

DVD-Rの品質と信頼性

10995シリーズの長寿命DVD-Rは、長期保存という点で重要になる〈低エラーレート〉〈低ジッター〉を究極まで追求した光ディスクです。 そしてさらに、従来の銀反射膜よりも〈光・熱で劣化しにくい〉〈腐食に強い〉〈有機色素層との相性が良い〉といった、 特殊な金属配合率の銀合金反射膜を採用することで、アーカイバルグレード(長期保存に適した優れた品質)を長期にわたり維持することが可能となっています。

また、この長寿命DVD-Rは、世界ではじめてCD-Rを開発した太陽誘電によって製造される高品質・高信頼の〈日本製〉です。 そして、その確かな技術で製造されたDVD-Rは、その厳しい品質管理と従来品よりも厳重な工場出荷時の検査・選別により安定した品質を実現しています。

ISO/IEC 10995とは

ISO/IEC 10995とは、光ディスクの普及推進を行っている日本のCDs21ソリューションズと米国の光ストレージ推進団体OSTA(Optical Storage Technology Association)とが協業して策定した光ディスクの「寿命推定試験法」が、2008年に国際規格として制定された際のISO(International Organization for Standardization : 国際標準化機構)/IEC(International Electro technical Commission : 国際電気標準会議)の規格番号です。

寿命推定試験法とは

高温・高湿度環境という実際の使用状況より厳しいストレス条件のもとで試験を行い、劣化を引き起こす物理的・化学的な要因の活動を促進させ、加速度的にその要因の影響を評価する試験です。 この試験で得られた故障時間をもとに、環境温度と湿度の影響を考慮できるアイリング加速モデルを用いて、実際に使用される条件を想定した期待寿命を推定します。
なお、本試験は、NPO法人アーカイヴディスクテストセンター(Archive Disc Test Center)により実施され、30年以上の長寿命と認められ、合格したディスクのみが認定マーク(ADTC発行)を付与され、表示することができます。